朝から少し気温が下がっていると感じる大阪の地です。
横で寝ている4歳児ゆうゆうの咳が時折聞こえます。
布団を再度掛け直してやります。
温かいお茶が飲みたくなります。
季節の変わり目の時期ですからね。
少し前まで、冷たいお茶と言うか、私はいつもの常温のお茶を飲みます。
愛飲の万能茶です。
熊本のお茶ですね。
お茶と言っても、健康にいいいろんなものが入った飲み物です。
温かいと、香ばしい香りがします。
ノンカフェインで、寝る前に飲んでも睡眠に差し支えないです。
子供にも、飲ませています。
そんな時、温かいお茶で、おやつを頂くことがあります。
なかなかいいですね。
先日嫁が仕事場から何か貰ってきました。
高槻 月輪堂の手焼きせんぺい たらちね です。
ピーナッツが入ったせんべいと言うよりクッキーみたいなバターな風味も感じます。
材料には、バター入りのマーガリンと書いてありましたね。
おやつと言えば、嫁の手作りスィーツが多いですから、市販品は珍しいです。
でも、久しぶりに食べると、美味いですね。
おやつには、いいですね。
たらちねと言えば、母に繋がる枕詞でしたね。(親に対する枕詞でもあるようです)
たらちねの心のやみを知るものは 子を思ふ時の涙なりけり
(続古今和歌集 雑 前大納言基良)
親になって分かる親心、と言うこともあるのですね。
50歳にして、初めて親になったので、少し普通の感覚とは違っていると思います。
親子の距離も、いろいろな紆余曲折の中、いつもそばに寄り添っています。
たらちねと言えば、やはり、落語の「たらちね」ですよね。
話は、大家の紹介で嫁をもらった八っさんだが、彼女の言葉づかいがあまりにも丁寧なために起きる珍騒動です。
八っさんが、嫁の名前を聞いて、嫁が答えた。
「自らことの姓名は、父は元京の産にして、姓は安藤、名は慶三、字を五光。母は千代女(ちよじょ)と申せしが、わが母三十三歳の折、ある夜丹頂の鶴を夢見て妾(わらわ)を孕めるが故、垂乳根の胎内を出でしときは鶴女(つるじょ)。鶴女と申せしが、それは幼名、成長の後これを改め、清女(きよじょ)と申し侍るなり」
そんな長い名前がと驚くあたりも笑いを誘います。
要するに、「お清」さんです。
翌朝になって、野菜売りが長屋になって来れば、
長ネギが、一文字草と言われれば、とんちかんになるばかりです。
起これてれ見れば、嫁の挨拶が続く。
「あぁら~わが君。日も東天に出御(しゅつぎょ)ましまさば、うがい手水に身を清め、神前仏前へ燈灯(みあかし)を備え、御飯も冷飯に相なり候へば、早く召し上がって然るべう存じたてまつる、恐惶謹言」
今度は八っさんが、これに釣られて、
「飯を食うのが『恐惶謹言』、酒なら『依って(=酔って)件(くだん)の如し』か?」
と答えるのがオチでしたね。
演者の上での見せ所ですね。
でも、生まれも京都の父が漢学者と言ういい生まれにして、長屋に八っさんに嫁ぐというのも、何だか変な話ですね。
続編もあると聞きますが、こちらは聞いたことがありません。
我が家も晩婚夫婦でした。
大阪天満宮で、式を挙げて、その日から住み始めました。
雰囲気は同じようなものでしたよ。
20歳~49歳まで、独身一人暮らしでしので、二人で暮らすのは、何だかそわそわしましたのを思い出します。
すぐに+1になって、1年後の前日に親子3人暮らしが始まりました。
ありがたいことです。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。