''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

菊正宗ピンの30周年記念コースターが付いていました より。

今日は、オフです。
たまにオフもないと、体が続きません。
どうも体調がよくないですね。

 

早いもので、10月も今日で終わりです。
年月の流れも速いです。

 

ニュースでは、読売巨人軍の名選手名監督の川上哲治が93歳の逝去されたことが、報道されていました。
もちろん、子供の頃、長島茂雄氏が引退した時も、リアルタイムで見ていました。
あの時も監督されていましたからね。

 

私が若い頃、NHKの少年教室をされていたのを、よく見ていた記憶です。
打撃の神様」であり、「V9監督」でもあります。
名選手が名監督にならないのが、世の中多いです。

 

野球史上初の2000本安打の記録を出された事でも有名です。
戦争中の4年間の召集があっての、2000本です。
調子がいい時、「ボールが止まって見えた」という名言が有名です。

 

いい昭和の時代が思い出されました。
そう言えば、遅い昼ごはんを頂きながら、『眠狂四郎 無頼剣』(監督:三隅研次、1966年公開)を見ていました。
市川雷蔵さん主演のシリーズです。
勝さんと共に、大映のカツライスと呼ばれて、当時人気があったのは分かります。

 

眠狂四郎の無双円月殺法は有名ですが、あんなことしたいたら、すぐにやられますよ。
敵もじっと見ています。
隙だらけの無意味な刀回しです。
映画らしい剣法です。

 

敵役の天知茂さんの姿を久しぶりに見ましたが、いい演技だったと感じました。
それ以上に、藤村志保さんの妖艶さに魅了されました。
年をとられた今でも、お綺麗ですからね。
若い頃あんなにお綺麗だとは知りませんでした。

 

古い映画もいいものです。
私は時代劇が大好きですから、いい作品は面白く見られます。
日本映画全盛には、いい作品がいっぱいありましたね。
有名なお寺での決闘シーンなんか、今では無理です。

 

カメラワークの構成が、いいですね。
スクリーンいっぱいで迫力があります。
ワンシーンにかける意気込みも違うように思えます。

 

時代劇には、やはり日本酒の燗酒でしょう。
ちびりちびり晩酌しながら見る時代劇もいいですよ。
日本酒と言えば、我愛読書『池波正太郎鬼平料理帳』(佐藤隆介編 文春文庫)中の一節を思い出します。

 

抜粋
江戸時代の酒は、いま、われわれが日常飲んでいる酒に比べて、格別にうまかったと思う。
変な話だけど、宮中には[菊正宗]の一番いいのが、今でも献上されているんです。劇作家たちが入江侍従に招ばれて、宮中の馬事倶楽部の食堂でご馳走になったことがある。 中略 そのときに[菊正]が出た。それはもう戦前の[菊正]を思い出した、と、だれもがいっていましたよ。

 

何度も読み返した場面です。
このブログにも何度か書いています。

 

今までいい蕎麦屋に行くと、いい菊正宗が置いてあります。
先日火事になった、神田の老舗かんだやぶそばで呑んだ菊正宗は、この一節の菊正宗と同等品かと思われます。
あれ以上に美味い菊正宗があるなら呑んでみたいです。

 

京都でも三条の有喜屋の菊正宗もいいのが出来ます。
最近再開したと聞く、祇園四条の権兵衛の菊正宗も、美味かったなぁ。

 

同じ菊正宗でも、格別です。
品物も特選酒、私たちにとっては、昔の言い方の特級酒の方が言いやすいです。
燗の付け方も、まさしく上燗です。
ぬる過ぎず、熱すぎず、呑みきるまで美味いと感じます。

 

私は、一人なら、これに「しっぽく」などのおかずの入ったそばを肴に、楽しんでいます。
粋な通人なら、台ぬきすると思いますが、そこまで通ではありません。
かまぼこ、卵焼き、どんこの炊いたん、等など、そんな酒呑みに嬉しい肴が入ったのがいいです。

 

我恩師が、いつも祇園四条の権兵衛に行かれたら、頼まれていました。
そして、私たちも来相伴させてもらって、ごちそうさんになっていました。

 

この権兵衛の通りは上るとすぐに、鯖寿司名店の「いづう」があり、巽橋を渡れば辰巳大明神とドラマでよく見るシーンに出て来ます。
そこを、西に進めば、吉井勇の歌碑があります。
「かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる」

 

「かにかくに」の部分が読みにくくなっていますが、この歌を知っていれば、容易です。
伯爵家を捨ててまで、祇園に居たかったなら、この歌も納得できます。
主(ぬし)の傍のでしょうね。
私なら、蕎麦の方がいいですし、その側には、上燗の菊正宗がいいです。

 

特級酒の菊正宗は、正月用ですから、普段は安い菊正宗のピンを常飲しています。
時々、瓶に入ったいいお酒も頂いています。
普段は、よく呑みますから、安いピンでいいです。
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先日、菊正宗ピンを買ったら、の30周年記念キャンペーンで、絵柄のコースター付いていました。
なかなかいいです。

 

これなら、コップに燗した菊正宗を注いで、コップ酒といきましょうかね。
もちろん、汚してはいけなので、立ち呑み屋さんみたいにお皿を置くのもいいかもです。
家呑みでも、気分は居酒屋さんです。
着物を着た上品な若い頃の藤村志保さんのような女将さんはいません。

 

一人手酌の慰労酒です。
古来、手酌の慰労酒は、卑賤の酒と蔑まされてきましたが、そんなことはないです。
一人の手酌の酒ほど、癒されるものはありません。

 

人の顔色見るのは、疲れます。
無言で、録画した映画やドラマや落語でも見ながら、手酌の晩酌タイムが楽しいですよ。
このな至福の一時はないです。
無情に、ありがたいです。

 

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁を得たと、感謝しております。

 

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。
それを願うばかりです。
今日も一日、私も世の中も、平穏無事でありますようにと念じます。

 

最後まで、一人ピンで呑む手酌の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。