失敗は成功の素と言います。
成功するためには、失敗も成功に繋げます。
先日の連休週末日、嫁が夕飯を作ってくれました。
何を作ったのかと言えば、餃子です。
4歳児ゆうゆうと、一緒にお手伝いして、餃子の皮に餡を包んでくれました。
その他に、魚の用意があると言うので、そちらもお任せしました。
メニューは、鰈のムニエルのようです。
何か過りましたね。
見聞色の覇気で、少しだけ未来が見えたのかもしれません。
風呂から上がると、やはり、敵中です。
これ何??sと聞けば、失敗だと言いました。
どうも見ても、鰈のムニエルには見えません。
どうにかしてと言われても、やはり、失敗です。
それを分かっていても、食材を無駄にすることなく、手直ししました。
骨を除いてあったので、何とかしました。
薄めの旭軽金属フライパンでしたので、蓋をすれば密閉感強いです。
近所から頂いたトマトをカットして、フライパンに入れ、シメジを細かく裂いて、フライパンに入れ、大きな万願寺のしし唐を細くカットして、フライパンに入れ、最後に溶き卵を流し入れ、とろけるスライスチーズを3枚乗せて、蓋をして焼き上げました。
4歳児ゆうゆう用の盛付けです。
私は、ここのタバスコをフリフリしました。
嫁曰く、「キッシュ?」と言うので、似ている気もしますが、違うと答えました。
キッシュは、卵と生クリームを使って作るフランス、アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理ですね。
パイ生地やタルト生地で作った器の中に、卵、生クリーム、ひき肉や、アスパラガスなど野菜を加えて熟成したグリュイエールチーズなどをたっぷりのせオーブンで焼き上げる料理のようです。
玉子は使いました。
チーズも使いました。
でも、パイ生地でもタルト記事でもありません。
中身は、ひき肉でなく、魚の鰈です。
トータル的には、生地を使っていないピザみたいな感じの玉子焼きですね。
玉子焼きと言っても、スパニッシュオムレツみたいなモノでもありません。
和食の中に、玉子を使った袱紗焼きと呼ばれるものもあります。
でも、チーズとトマト、万願寺のしし唐、シメジと来れば、見た目の通りピザ風です。
賄い料理です。
嫁の鰈のムニエルの失敗作を、こんな方に変えました。
味は、美味いです。
チーズとトマトの酸味と、鰈の魚の味が、何となく纏まっています。
バターの風味も、それにあっています。
失敗は成功の素です。
4歳児ゆうゆうの食べる様子に、嘘はありません。
完食です。
いろいろな料理の引き出しを持っていますので、大抵は失敗しても、直しが出来ます。
味が濃いモノは、なかなか難しいかもしれませんね。
陶器の世界でも、魯山人の「銀彩糸巻正角皿」と言えば、魯山人独特の技法の一つである「銀彩」を施したものに糸巻が描かれたものもある。
初めて見る時は、違和感を感じますが、食材を盛ると、こうした使い方もできるのかと、料理の才を感じます。
この「銀彩糸巻正角皿」も、本来は失敗作の備前の皿に、銀彩というテクニックを使って、新しい焼き物に仕上げています。
確か『魯山人陶説』(北大路魯山人 平野雅章編 中公文庫)の中でも触れらていていたように記憶しています。
職人が、こんなもの売れるのかと不安になった時でも、魯山人には迷いはなかったですからね。
天才が見える景色は違うんでしょうね。
我が家の食卓ものがたりでは、賄い料理でもいいです。
基本食材を無駄なしない。
美味しく頂く。
これだけです。
ありがたく頂きます。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。