鶴屋八幡と聞かば、大阪の情報に疎い私でも、存じ居ります。
本店の前は、数えきれないほど通っています。
名店の雰囲気が満ち溢れています。
本来は、茶の湯の主菓子使いかもしれませんが、庶民ではありえません。
北浜辺りのビジネス街のオフィスビルか、自社のビルの社長室横の茶室に、お薄を点てては、数寄者の舌を喜ばせてくれるでしょう。
製薬会社も多くありますので、そうした茶室の拵えは多いと思われます。
庶民は、頂き物でお相伴に預かるのを待っています。
嫁の職場でのトラブルからの詫びの証文ならぬ、菓子箱です。
下には、小判や金銭は敷いてありません。
気が利かぬ者立ちですね。
お叱りの図が見えます。
昨日に続いて、嫁の戦利品の話です。
我が家にも、銘菓「舞鶴」と共に、「さつま大納言」が届きました。
続に、栗(九里)より旨い十三里とも言われる薩摩芋と、厳選された国産大納言小豆に二大スターの共演です。
大映映画の二枚看板の「カツライス」と並び称された勝新太郎と市川雷蔵と言ったところでしょうかね。
勝新太郎と言えば、1962年(昭和37年)主演の『座頭市物語』、大ヒットを生んだ大映京都撮影所のプロデューサー久保寺生郎が、1965年(昭和40年)、同じく勝を主役にして増村保造を監督に製作したのが『兵隊やくざ』ですね。
田村高廣さんと言えば、先日、逝去された田村正和さんのお兄さんですよね。
味のある名優です。
昔は深夜に『兵隊やくざ』やっていましたが、最近ではなかなか放映出来ない映画の一つですね。
そのとは対比して、座頭市は、俳優を変えて何度も映画化されます。
それに、漫画の世界でも、ワンピースの藤虎と言えば、この座頭市がモデルですよね。
この座頭市と言えば、座頭と言う位を得ています。
日本の古い社会でも、盲目の障害者でも、いろいろと特権がありました。
貸金業が出来るのも、特権の一つでしたね。
それに、その儲けた金銭で、朝廷から位を買う事が出来ました。
ですから、市も座頭と言う位を買って、座頭市になっています。
一番上の位が、検校ですね。
有名なのは、八橋検校です。
それに比べると、「さつま大納言」は、同じ菓子でも大納言と言えば、上級公家です。
古くは、従三位が中納言や近衛大将などと官位相当であるのに対し、正三位は大納言相当と言う事になっています。
江戸時代でも、尾州紀州の当主は、正三位権中納言から従二位権大納言へと昇りるのようですから、高い位人という事になります。
そんな九里(栗)より甘い十三里と言えば、さつま芋です。
料理人でも、材料の略字に、〇十の薩摩の家紋を使うこともよくあります。
鶴屋八幡でも、こちらはスイートポテト風のバターの効いた洋菓子風の上品な菓子に仕上がっています。
卒ない銘品に仕上がっています。
もちろん、5歳児ゆうゆうも食しましたよ。
やはり、目線は遠くを眺めたままです。
魂は、我が家に帰って来いよ。
悦に入ったまま、どこかに魂が行きそうです。
美味いですね。
同じ様な菓子がありますが、他の追随を赦さないほどに次元の違いを感じます。
吾子の表情からも分かります。
ありがたい戦利品です。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。